何歳になっても、わたしはもういい歳だけれど、
女には変わりありません。
男勝りなワタシだからこそ、こんな男のように、
強くて、荒々しい私に、優しく触れてくれたり、自分から手をつないでくれたりだとか、頭をなでてくれたりだとか、
そういうちょっとのことをしてほしいのです。
そういうのが全然ないと、何度、大好きだの、愛してるだの、
芝居じみたことを言われたって、
なにも響かない。
感じない。
ゆえに、こころが寒くなってしまう。
自分にいつまでも優しくしてほしいし、こんな男っぽいわたしを
女扱いしてほしいし、
自分のほうから来てほしいのです
わたしは、あなたを後ろからだきしめたり、
頬にキスしたり、頬に頬を寄せたり、いろいろしているのに、
あなたは、なにもじぶんからしてくれないんですもの。
だから、悲しくなるのです。
イライラもします。
やはり、優しい男は弱いのか。
優しくてしかも強い男などいないのかと。